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代表挨拶

 当社は、2020年4月1日、広島銀行が100%出資し、ファンド運営・株式取得による投資を行う専門子会社として設立され、2020年10月1日に持株会社体制への移行に伴い、ひろぎんホールディングス100%出資の投資専門子会社となりました。

 当社が主として投資するプライベートエクイティ(非公開株、「PE」)市場は、日本においては2000年前後から本格的な投資が始まり、この20年強で取引総額が年間1兆円を超える市場にまで成長しました。かつては、PEファンドはネガティブなイメージがありましたが、最近では、企業の事業承継や、資本の再構築のための手法として、活用されています。

 当社における投資対象先は、銀行取引先が主体となっており、銀行営業店の担当者が信頼関係を築くことで得られるリレーションが基盤となっています。その上で、事業性評価を通じた顧客への深い理解の中で具体的な提案を行っています。このようなプロセスがお客さまに受け入れられている重要な要素であり、強みであると考えています。

 当社設立時には、企業ステージに応じ、「事業再生」「事業承継」「ベンチャー」の3種類のファンドを組成しました。2021年11月の銀行法改正により、地域活性化に資する事業への投資規制が緩和され、投資対象が拡大したことから、2022年4月に地域活性化や成長企業へのエクイティ供給を目的にHiCAP4号ファンドを組成しました。投資先の課題解決に当たり、ファンドを通じた資本提供と当社グループが持つネットワークやコンサルティング機能をフルに発揮して、ハンズオンによる事業参画を図っています。

 ファンド投資終了後も、グループとして末永くお取り引き頂くという長い目線を持ち、お客さまのご期待に応えられるようファンド機能を高度化し、投資先企業の企業価値向上を図り、地域社会やお客さまの課題解決に取り組んで参ります。